経営計画を達成させる為に必要な事
繰り返しお伝えしていますが、どんなに素晴らしい計画も
人が行動しなければ成果は0です。
人が生産性高く仕事するためには、心から納得し、楽しみながら行動することが大事です。
人がゲームに没頭する4つの理由
今や、ゲーム業界は大きな市場になりました。多くの人がゲームに没頭し楽しんでいます。
果たして、人々をそれだけ駆り立てるゲームの魅力とは何でしょうか?
以下の4つを考えてみました。
- 達成感がある
=目の前の敵(問題)を倒す、乗り越える達成感
- 成長を実感出来る
=ゲームを通じて、強くなり成長しているのを実感できる
- ゴールが明確
=今どこにいて、ゴールに近づいていることが実感できる
- やらされ感がない
=自ら喜んで行動する
これらが、人が動く要因であるのであれば、経営計画書でもおさえておくべき大切なポイントになりそうです。
計画全体を理解するガントチャート
経営計画書を理解するためには、各自が計画の全体像を俯瞰して見て理解することが必要です。
それを可能にしてくれるのがガントチャートです。
ガントチャートとは
プロジェクト管理や 作業の進捗管理を行うとき、 それらを視覚化して分かりやすくする為に作成する、帯状のチャート(グラフ)のことです。
ガントチャート作成手順
- 横軸に年間を4つの期間(四半期)と月、週を記入します
- 目標・プロジェクトの設定
以前検討した、全社KGIに連動するKFS(重要ポイント)や部門プロジェクトから達成すべきプロジェクトやテーマを決定します
3)スタートと締切の設定
それらを、いつまでに完了させるかの締め切りと中間地点を明確にします
4)プロジェクト達成に必要なタスクを決定する
以前行ったロジックツリー(Whatツリー)を活用して必要なタスク(業務)を設定します
5)適任者の選定
必要な知識、スキルを有しており、十分な時間的キャパがある人を任命します。
本人の理解が何より重要になります。
ガントチャートのデメリット
プロジェクトを達成に導いてくれる大変有能なガントチャートですが、欠点もあります。
それは問題が表面化しづらいことです。
計画を実行していると、必ず問題が発生します。しかしながらこのチャートだけでは、
どんな問題が発生して、なぜ遅れているかまでは把握することが困難です。
問題を改善する課題進捗表
そんなガントチャートの欠点を補ってくれるのが課題進捗表です。
業務マネジメントの基本であり、経営計画を達成するために何よりも重要なものです。
目標達成までに必ず問題が発生しますが、
解決策は必ずあります。
たとえ現段階では100点満点の解決策でなくても続ければいずれ100点に近づいていきます。
問題解決システム
問題解決システムとは
- 起こった問題を共有する
- 真の原因を追究する
- 課題(解決の為の正しい改善策)を立案する
- 誰が、いつまでに実行するか決める
- 進捗状況を確認し、修正する
の5つから構成されます
- 起こった問題を共有するためには、
問題の種類を把握しておく必要があります。
問題の種類
発生型問題= 1)未達(目標を達成できなかった)
2)逸脱(基準を超えた、不足した)
探索型問題= 1)改善(方法を改善する)
2)強化(現状を強化する)
設定型問題= 1)開発(新規事業などの機会創出)
2)回避(予測される危機の回避)
- 真の原因を追究するためには
問題の真の原因をツリーで深堀していきます。その時に用いるのがロジックツリーのWhyツリーです。
なぜその問題が発生したのかを『なぜ』を繰り返すことで、見つけ出します。
簡単に出てくる表面上の原因は、実は真の原因でない場合がよくあります。
原因設定を間違えれば、課題(解決策)も違ってきます。
おのずと成果も違ってきます。
原因追及はとても重要な作業になります。
- 課題(改善策)を立案する
真の原因がつかめたら、それらを改善する最善策を立案していきます。
- ブレインストーミング法
チームでアイデアを出し合う=集団発想法、出てきたアイデアを整理しまとめ上げる
- マインドマップ法
マインドマップでアイデアをまとめ上げる
3)マンダラート
いずれかの方法、あるいは組み合わせで最適な改善策を見つけ出します。
- 誰が、いつまでに実行するか決めるときに重視したいのは、
個人の力量です。経験や能力によってその問題解決を適切に実行できるかどうかが変わってきます。同時にその担当者が今抱えている仕事量も確認し十分なキャパがあるかを見極めます。
以上の力量とキャパを勘案したうえで、ベストな締切を設定します。
- 進捗状況を確認し、修正する方法には
上司と部下の1対1の方法と、チームミーティングの2通りの方法があります。
1対1の場合には、1on1で直接行う方法や、チャットやメールで回数を重ねる手法があります。
一方の、チームミーティングに欠かせないものは、全員が共通認識が持てる資料の準備です。
チームミーティングでは、ある個人のテーマが協議されているときに、他の人が『私のことではない』と参加しないのは、大きなムダになってしまいます。
議長には、チームミーティングがより効率的になり、チーム全体がやる気になるような運営力が問われます。
企業活動は問題解決の連続
プロジェクトが思うようにいかない時、精一杯やっても誤解されたり、協力してもらえなかったり、なかなか成果出ずに、自信をなくしそうになった時、つい我々は
どうせ無理・やっても無駄とあきらめかけてしまいます。
しかし、先にも書いたように解決策は必ずあります。
迷ったら目的(大儀)を見返してみる
経営計画書には、理念やビジョンといった全社レベルの目的が書かれています。
それらは、部門目標や個人目標に繋がっているはずです。
問題解決時に大きな壁にぶつかったら、いったん、目的に立ち返ってみることです。
そもそも私(我々)は何の為にこの仕事を行っているのだろう?
本当にこの決断でいいのだろうか?
他人はごまかせても、自分に嘘はつけない。私は本当に納得してるだろうか?
安易な妥協はないだろうか?
会社に経営理念といった目的があるように、社員さん個人にも人生の目的(理念)があります。
そのクロスポイント(交わった部分)を明確にすることで、仕事がお金を稼ぐためだけものから、
生まれてきた意味、その人の使命や天命に繋がっていくのではないでしょうか。
仕事を通じて出会った人々に貢献し、感謝される。
その喜びを知った時、個人は大きく成長し、活躍するものだと思います。
自分応援ワードを持っておく
困難に遭遇した時、人間はつい安易な方へ逃げたくなる。
しかし、そこが何よりの正念場なのかもしれません。
そんな時、自分を奮い立たせて勇気を持たせてくれる自分なりのワード(言葉)を持っておいて、
いざという時に、もう一人の自分に叫んでもらう。案外、役に立つものです。
逃げるな
動機、善なりや 私心なかりしか
只今、修行中
など
経営計画の実行は3つの表の連携の繰り返し
月次計画書=重要指標の予算と実績
プロジェクト計画表=重要なテーマの全体像、スケジュール
課題進捗表=行動した結果、生じた問題点の改善状況
この3つを、ルールに従い、何度も何度も繰り返し(Repeat)ながら前に進んでいく。
その結果、経営計画が達成される。
この方法しか達成する方法はありません。